2007年1月23日火曜日

「国からお金を持ってきて県民の負担を軽くしていきたい」(横内正明、山梨県新知事)



今やっていたNHK山梨の新知事へのインタビュー番組。横内正明氏は番組中二度にわたり「国からお金を持ってくる」と明言。こりゃ当選するわけだわ。

国のお金とは、我々納税者のお金。それもほとんどが大都市圏の納税者が払うお金だ。直前のNHKニュースで報道されていた可哀想な都市ホームレスたちも消費税を払っている。大都市の生活保護者の数は比率としても地方都市よりも圧倒的に多い。彼らも消費税を払っている。通勤地獄に苦しむ膨大な数のサラリーマンたちもお給料から強制的に源泉徴収されている。彼らの払う血税を地方に安易にあてにされても困る。何でもかんでも「国からぶんどってくるお金はタダ」という考え方は、釈然としないのである。

でも、このような主張は地元住民には大いにアピールする(だから選挙に勝った)。自分たち以外の存在は所詮よそ者(アウトサイダー)であるから、国のお金とは誰のお金でもないと思っているらしい。大鍋のお金は「ぶんどり得」だというわけ。

でも、国からぶんどってくると言うのは、所詮大都市の恵まれない住民やホームレスからお金をぶんどると言うことに他ならない。今までそれに耐えてきた都市住民の不満は確実に高まっている。だから小泉自民党は圧勝できた。しかし、今また安倍長州イナカ政権となってなって、事態はまた逆行しつつあるかにみえる。地方自治体の首長が公にこういう主張をするようでは、都市住民の不満はなお一層高まり、都市住民と地方住民の利害対立がますます顕在化し、ニッポンは「連邦国家」化するのではないか?

人のお金をあてにするのは、止めよう!

Posted: Tue - January 23, 2007 at 06:57 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集  Previous   Next   Comments (10)

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